令和2年度入学者 東京大学 編入学 体験記
はじめに
東京大学もしれっと受験していました。
受験を決心したのは4年の1月頃で、その頃まではほぼ筑波大学受験モードで勉強していました。
1月頃からは「目指すは東京大学工学部システム創成学科!」って感じで勉強していました。
…と言っても、まあ、落ちるだろうなと半分諦めモードでした。
あ、落ちました。
パーソナルデータ
1年10位台
2年4位くらい
3年3位くらい
4年1位
基本情報、応用情報 合格
TOEIC750くらい
勉強方法とか
・数学
数学は参考書の内容を紙にまとめたりしながら理解を深めていきました。
おすすめの参考書(及び問題集)は
(1)理工系数学のキーポイント
(2)編入数学徹底演習
(3)編入数学過去問特訓
(4)マセマ
などです(色々使ったのですべて思い出すことが出来ませんが、上の書籍は力になったと思います)。
・英語
英語は英文を読む練習をしていました。1月に決心する前も東大を意識してはいたので様々な問題集を使って勉強しました。
おすすめの問題集は
(1)一億人の英文法
(2)Forest(現在絶版?)
(3)DUO3.0
(4)速読英単語/英熟語
などです。
しかし、参考書のみで対策するのは難しく、東大も例にもれず、過去問を使って対策するのがいいと思います。
数学の過去問は最近の10年分を1回解きました。
英語は時間がなく、過去問に手を出せませんでした。
勉強方法の反省点
・解きっぱなしになってしまったことが悔やまれる。先生をもっと使って答え合わせとかをするべきだった。
・英語の対策をもうちょっとすべきだった。
・もっと早く決心して東大に合わせた勉強をやっていればよかった。
本番の出来
・数学
大問1 微分方程式(6割)
×グラフ書いてない
×行列の微分方程式の問題解いてる途中になってる。
大問2 確率(0割)
漸化式の部分の解き方だけ申し訳程度にそっと書いて終わり。(時間足りなすぎ)
大問3 複素関数(4割)
×導関数を求める問題がなぜか解けなかった。
×最後の積分はどうあがいても間違い
大問4 線形代数(10割)
・英語
英作文以外はそこそこできてそうな感じだった。
結果
落ちました。
成績開示
落ちたけどかなり好意的に点数をくれている気がする。
令和2年度入学者 筑波大学 編入学 体験記
はじめに
筑波大学 情報学群 情報科学類 令和2年度(2020年度)編入学試験の体験を記しておきます。
パーソナルデータ
スペック
高専出身です
1年次 10位台後半あたり
2年次 4位とかそのくらい
3年次 3位とかそのくらい
4年次 1位
得意、苦手科目
得意 :数学、情報
比較的苦手:物理、英語
もっと苦手:化学、国語
資格
基本情報技術者試験(3年次秋) 合格
応用情報技術者試験(4年次秋) 合格
TOEIC 750くらい
プログラミング言語
試験内容
数学1
(1)偏導関数を求める問題。
「x,yが独立変数であること」と「x,yの対称性」を使って求めました。
(2)広義積分の問題
特に捻りもなく簡単な問題でした。
数学2
(1)直交行列の定義や性質が分かれば解ける問題でした。
解の数で手間取ったという話を聞きましたが、ベクトル(a,1/2)^Tが2通り、ベクトル(b,c)^Tが2通り取れるということを念頭に置けば簡単だと思います。
(2)3次の正方行列についての問題
(2-1)固有多項式の定義を知っているか問う問題。
(2-2)行列の対角化可能性
情報1
(1)べき乗を求める問題
「四則演算の回数」に少し戸惑いましたが、問題なく解けました。
(2)係数の配列p[]を用いて多項式f(x)=(p_M)x^M+...+(p_0)を求める関数に関する問題。
簡単でした。
情報2
文字列の順列を表示するプログラムの問題。
内容は省略しますが、簡単でした。
英語
TOEICの点数は(730点満点説を信じるなら)満点とれているはずです。
結果
合格でした。
当日受験していた人数が多かったことから怖かったですが無事合格できました。
勉強スケジュールと参考書
特に、筑波大学のために使った参考書を以下に記します。
数学
数学は得意だったので、高専の問題集などはスキップして、編入対策の問題集からスタートしました。微積、線形代数、応用数学、確率統計、情報数学などすべてやっています(主に別の大学の対策のため)。
また、編入と関係なく、図書館でいろんな書籍を漁って勉強していました(数学オタ?)。
(2)明解演習線形代数
筑波の編入の問題は『明解演習』から出題されることが多いと思います。柔軟に対応できるようにやることをお勧めします。
該当箇所(出そうな部分)を1回だけ解きました。
(3)編入数学徹底演習
比較的簡単な問題が多い(難しい問題もある)です。
全ての章を1回だけ解きました。
(4)編入数学過去問特訓
難問ぞろいです。やらないでもっと過去問を解くのに時間を使ってたら…と現在後悔しています。
全ての章を1回だけ解きました。
物理
本番のテストでやるつもりは無かったですが、一応対策しました。
筑波では電磁気と力学だけですが、他の大学のために熱力、波動、流体も一応やりました。
(1)基礎物理学演習I,II
(2)『マセマ』(電磁気、力学)
情報
定本を眺めるくらいしかやっていません。
プログラミングは授業でやったり、趣味でやったりで、困ることは無かったです。情報理論関係(オーダ記法とか)は離散数学で習ったことを思い出しながら解いていました。
(1)定本C
英語
他にも問題集を使いましたが(100億人の英文法、DUOなど)TOEIC対策で言えば以下のようになります。
(1)金のフレーズ
金のフレーズの単語は本当に頻出です。音声を聞きながら意味をイメージする練習をしていました。TOEICは和訳はないのでとにかく英語で聴いてイメージで理解する練習が必要です。
(2)公式問題集(1年分)
TOEICは時間に追われながら高速で解いていくテストなので慣れが必要です。受験日の1日前に公式問題集を解き、慣れるといいんじゃないかと思います。
(3)一億人の英文法
英語をやるモチベーションが上がらなかった時期に読んだ本です。面白い内容が豊富なのでぜひ読んで欲しいです。
勉強スケジュールとか
スケジュールは一切立てませんでした。
勉強の記録とかも残していないので1日何時間勉強したかもよく分かりません。
体感的に、周りよりはしてないかなと思うくらいです。
受験勉強に使った時間の割合だと、数学7.5割、英語2割、物理0.4割、情報0.1割くらいだと思います。数学は好きなので自主的に勉強していましたが、苦手な物理や英語は勉強をあまりせず、情報は何とかなるだろうと勉強せず、という感じでした。
過去問は、1回だけ解いて解きっぱなしっていうのが多かったです。
好き勝手やってたなあ…
終わりに
筑波大学は編入の枠が大きくとられていますが、近年は人数を減らしてきているようです。今年、情報科学類は20人強とりましたが、基本的にはどの大学も倍率の2倍未満の人数しかとらないと考えた方がいいと思います。
また、大学の途中年次の受験者が増え、高専からの編入が難しくなってきている状態にあります。高専生は5年間使えるという有利を生かし、とにかく早く動き出すことが重要だと思います。
過去問の提供はできませんが、何か質問等あればTwitterのDMで。(@0504A4826)